温度計用センサー徹底解説

温度管理システムの構成

温度管理システムを構成するのは温度計をはじめ、ロガーやネットワーク機器、そしてサーバーです。

温度計は計測対象の温度を測る装置で、対象ごとに様々なタイプがあります。測定データはロガーへ送信され、情報として蓄積されます。温度計は計測現場に設置されるので、汚染などのリスクに晒されます。それゆえ定期的なクリーニングやメンテンスを必要とします。ロガーはデータを蓄積する機器で、温度計と一体化されたものもあります。一体型は扱いやすく、ライン変更にも柔軟に対応できるメリットがあります。ロガーも現場に設置されるので、定期的なメンテナンスを要します。

食品の製造ラインでは湿気が高いので、防水タイプを設置するのが一般的です。クラウド型の温度管理システムでは、ネットワーク機器の設置が不可欠です。それにはスイッチやルーターなどが含まれますが、肝心なのはゲートウェイと称する機器です。ゲートウェイはそれぞれのロガーとつながり、サーバーへデータを送信する役割を担います。謂わばネットワークの拠点ともなるわけです。ネットワーク機器は有線型と無線型に分かれており、種類によっては両者の混合型もあります。

有線型は、各デバイスをLANケーブルなどで接続します。無線型は各デバイスはワイヤレス接続となり、設置場所の自由度が高くなります。安定性では有線型に適いませんが、有線接続が難しいケースに強みを発揮します。サーバーは、ゲートウェイからのデータを蓄積する機器です。サーバーにはオンプレミス型とクラウド型があります。クラウド型の温度管理システムは、導入スピードやセキュリティ面で優れています。

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